「酸性ストレートって何ですか?」
の質問にお答えします。
まず、酸性ストレートのことを語る前に、酸性とかアルカリ性のことを簡単に説明をします。
酸性やアルカリ性は、水素水素イオン濃度指数 PH(ペーハー)という数値で表されます。
このペーハーは、0〜14まであり、数字が小さいほど酸性で数字が大きいほどアルカリ性です。
また、ペーハーの中央値は7で中性です。
ここで大切なポイントが、髪の健康な状態の PH(ペーハー)は4.5〜5.5です。
ということは、髪の健康な状態のペーハーは、少し酸性だということが分かります。
ちなみに、「お肌は弱酸性」と言うように、お肌はペーハーは4.5〜6.0です。4.5に近いほどオイリー肌、6に近いほど乾燥肌と言われています。
では、美容室で実際にお客様の髪に使われている薬剤を見てみましょう。
PH3 ヘアマニキュア
PH6 弱酸性ヘアカラー
PH8〜10 パーマ、縮毛矯正
PH11〜12 ブリーチ剤
ヘアカラーやパーマに使用される薬剤のほとんどは、微アルカリ性からアルカリ性になっています。
現在の多くの人は、ブリーチを使ったダブルカラーやハイライト、脱・白髪染めなどのデザインカラーをしているので、アルカリによるダメージが爆増している状態になっている場合が多いです。
髪がスポンジのように水を吸うようになっていたり、乾かすと毛先がパサパサになって広がったりしている方も多いです。
また、明るいヘアカラーでくせ毛やパサつきがあると、すごく傷んで見えたりして髪が汚く見えてしまいます。
だから、ハイトーンのヘアカラーは、毎朝のスタイリングで、ストレートアイロンやコテを使って、その熱の力でツヤを出すことが、ヘアースタイルをキレイに見せるためには必須となります。
そのようなアルカリダメージと熱ダメージのすすんだ髪に対して、酸性ストレートは、健康な髪のペーハーに近い、PH4.5〜6.0の薬剤で縮毛矯正をする技術のことを言います。
酸性ストレートに向く髪質
・髪質が細くてデリケートでくせ毛がある
・ブリーチなどハイトーンカラーをしていて、くせ毛が気になる
・白髪染めなど、まめにカラーリングを繰り返ししていてくせ毛か気になる
酸性ストレートに向かない髪質
・カラーリングやパーマをいっさいしていない健康毛
・太くて硬い髪質
・あまりのもダメージし過ぎている
以上が酸性ストレートの説明となります。
最後に、過度に髪に負担をかけ過ぎたり、何でもかんでもやりたい事をやりたいだけしてしまうと、せっかくキレイになるためにした事で、逆に髪を汚くダメージさせてしまうこともあることを、知っておく必要があります。
ご自分の髪のことをよく知ってもらえている、主治医のような存在の担当美容師を見つけておく方がいいかもしれません。